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ゲームレビュー、書評、その他

SHIROBAKO

このタイミングでSHIROBAKOの感想をあげるのも変だけど、Netflixで再視聴したついでに。

あまりにきれいな世界

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宮森がずかちゃんをBONZの社長に紹介しようとして、
ずかちゃんが首を振ってやんわり断るっていう場面があるが、あまりに綺麗すぎる。
体使って仕事取ったりしているのが現実のはずで、そこまで描けとは思わないが、
ファンタジーがすぎると思った。
だからこそアニメ同好会5人の中で地味なタイヤさんは等身大の葛藤が描かれていてリアルだった。
後の4人はファンタジー世界の住人という認識。
アニメ同好会全員が上手くいくのはあまりに現実感がない。
5人中3人は違う業界行ったり、結婚したりしているのが現実。

登場人物が人間に見えない

宮森が有能すぎて人間に見えない。
取って付けたような何をやりたいかがないという葛藤らしきものはあるものの、
仕事での失敗がない、人間関係での悩みが少なすぎてDBの悟空とかキャプ翼の翼みたいな超人に見える。
同様に太郎も人間に見えない。脚本での便利屋扱い。
平岡こそが主人公。

スタジオタイタニック

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「木下監督ってこだわるタイプ?」

この発言自体はなにも間違っていない。
顧客が求める品質と、自社でできる品質のすり合わせを顧客との初対面の場で行っている。
その後で顧客(武蔵野アニメーション)が求める品質をクリアできる物がなかなか出せなかった事と、途中で演出が作業投げ出した事は擁護できないが、この発言は正しいと言える。

最後に

とここまで散々に言っていたが、
作品自体のクオリティは高いし、いちいち描写がリアルだし、
23話の最後のずかちゃんは涙なしでは語れないし、とても満足でした。
劇場版も楽しみ。